あかいくらやみ

今回は2回。31日マチネと千秋楽。水戸の天狗党という組織を初めて耳にしたのだけど創作物かと思ったら実在のものだった。新選組なんかに比べてなんとマイナーなことか。それだけでなんだか哀れをさそう。芝居を観てるときはそこに生きる人たちが一生懸命だからのめり込むけどあとで考えればなんて不遇なんだろうと。命のリレーに天狗党と諸生党の血が混じり合う。もはや憎む理由なんてわからなくなってしまってるんじゃないだろうか。たぶん最後はハッピーエンド。もう天狗党も諸生党も関係ない新しい世界で未来を思い描くことができたんじゃないだろうか。全体としては重い感じだけど笑う箇所もあったし初めての長塚圭史演出作品は面白かった。