人間失格
2年ぶり?2年半ぶり?の更新です。
今日、やっとやっと人間失格を観てきました。
映画はよく観るけど小栗さんが好きというわけではない友人たちと行ったのですが
観終ったあと皆が「手がめっちゃきれいやった!」と絶賛してくれて、
なぜか鼻高々の私でした。
監督のこだわりなのだろうけど、
頬に触れる手、煙草を挟む指先のことごとくを
太宰が色っぽく見えるように撮ってあって
そりゃあ女性たちはみんな好きになるよね、という感じでした。
太宰は清々しいほどの流され侍で、
家ではうざいくらいかまってちゃんで、
どこをとってもダメ男のニオイしかしないんだけど、
それがまた魅力でもあり。
そしてなんといっても美知子がよかったです。
宮沢さんはさすが。
褒めはしないけど誰よりも太宰の才能を信じていて、
誰よりも理解している。
美知子と太宰はどのシーンも大変印象深いものでした。
特に「壊しなさい」のところと、
インクのところ。
美知子には泣かされました。
蜷川監督ならではの色使いや花の使い方がきれいだったけれど
特に青色が印象的で、
蜷川実花=赤 というイメージだったので意外でした。
髑髏城の七人season花
5月13日のソワレを観た。イベントで東京へは何度か行ったが観劇では初遠征。ゆりかもめを利用するのも埋立地に上陸するのも初めて。気分は完全におのぼりさん。市場前駅下車後人の波についていくとステージアラウンドはすぐそこ。仮設っぽい階段を上ってトイレへ行きまた階段を下りて客席へ。席は20列目下手側。かなり傾斜があるので見やすいが前の男性の頭が大きくて登場のシーンが見えなかった。残念すぎる。ワカドクロより数段進化した捨之介は大変魅力的だった。特筆すべきは沙霧。ウロボロスで度肝を抜いたアクションそのままに軽やかな身のこなしで沙霧そのものだった。客席が回転するときは映像とのコラボで遊園地のような感覚。村のはずれだったり城の上層部だったりを魔法の絨毯に乗って覗いているようなそんな気分になった。とにかく大変面白かったの一言に尽きる。終演後はエンタメ最高!と叫びだしたくなるような高揚感。観に行ってよかった。ほかのseasonも観てみたいのでライビュ開催を願っている。
やりきれない
成宮さんの引退に衝撃を受けた。事実が何なのか私にはわからないけど彼の直筆コメントを読んで苦しくなった。「やってはいけないこと」以外ならどんな事柄も些末なことだ。無責任に吹聴していい権利など誰にもない。もし蜷川さんが存命だったらこの状況をどう言っただろう。彼にどんな言葉をかけただろう。小栗さんを追いかけてきた私にとって彼は盟友ともいえる存在だった。「Stand Up!!」「ごくせん」そして「お気に召すまま」。ANNに出てくれた時は明るく盛り上げてくれたことも忘れられない。お芝居が好きだったと思うからこんな形で辞めるのは残念。彼を支えてくれる人が傍にいることを願っている。今までありがとう。いつかどこかでまた会えるといいな。
Vamp Bamboo Burn 〜ヴァン!バン!バーン!〜
新しくなってから初めてのフェスティバルホール。ここで新感線を観るのは新鮮な気持ち。前回の乱鶯とは違って全力おバカの(褒めてます)音楽活劇だった。斗真くんの歌は初めて聞いたけどよかったし見た目もヴィジュアル系ボーカリストになりきっていて眼福。端のほうではあったけど3列目ということで色々堪能できた。特に蛍太郎が1000年の冷凍から覚めた箱側だったのですべすべお肌やぷりぷり半尻も充分眺められて幸せだった。今回の観劇いちばんのお目当ては神山くんだったのだが蛍太郎以外にもダンスやギターを披露出来ていたのがよかったなと。もう一度観に行くので今回なかなか見つけられなかったギターも最初からガン見せねば。お話は1000年も愛する姫を探し続けるヴァンパイアの話なんだけど藤志櫻よりかぐやの蛍太郎への想いのほうにグッときた。倫也くんがあんなカッコをしていても蛍太郎への愛は伝わってきて倫也くんさすがだなと再認識。楽も取っておいてよかった。
ヒトラー、最後の20000年〜ほとんど、何もない〜
シアタードラマシティにて上演されたものを観た。笑って笑って面白かったし役者の芸達者ぶりも堪能できた。山西さん演じる「お義父さん」の狂気がコワかった。アンネの部屋に隠れ住んでいるときの。しかしながら終わってみるとサブタイトルのとおり「ほとんど、何もない」のであった。ブリーフの中のマシュマロをひとつ記念にお持ち帰り。初ケラリーノ作品は衝撃だった。