Ｄｒ.パルナサスの鏡

面白かったけど難しかった。鏡の中はとってもいい感じの映像だったなあ。「人生は選択の連続」ってことだけわかった。わからないから色々な感想を読んでみたのだけどそこからわかったことは博士と悪魔＝善と悪ってはっきり区別できるものでもないということ。鏡のなかは博士の力を借りて映し出したその人の想像の世界。心の中でもあり欲望でもある。この世界で間違った選択をし爆発したとしても現実で死ぬわけじゃないのかな。そこがちょっとわからなかった。鏡の中の選択肢はいつも博士と悪魔の２択。欲望に任せると破滅？ではスカートをはいた「警察官＝暴力振るい放題」と「お母さん＝良心」なのだとしたらなぜお母さんのほうが爆発（悪魔チョイス）したのか。ヴァルは間違った選択をしたように見えて現実では幸せになっていた。最後に博士がお客さんに渡していたものは鏡の代わりになるもの？物語を信じる博士と信じない悪魔。鏡を信じるヴァルやアントンと信じないトニー。すべてが合わせ鏡のよう。全部頭でわかろうとしなくてもいいのかなとも思う。映画だから楽しめばいいのだ（開き直り）。

Dr.パルナサスの鏡 [DVD]